清濁の概念,平音・激音・濃音の概念の行き違い!? ( No.1 ) |
- 【日時】 2007/05/22 02:40
- 【名前】 kajiritate webmaster
- きるすさん,初めまして!(^^)
私もほとんど独学状態です.発音は絶対ネイティブの方に付いて習ったほうがいいんですが... 日本語との考え方の違いで,きるすさんのような疑問をお持ちの方は他にもたくさんいらっしゃるでしょうし,かくいう私もちゃんと理解できているわけではないんですが...
ここでいう「考え方の違い」とは子音の区別の概念で,日本の場合は清濁(濁らない音か,濁る音か)で大きく二分されますが,韓国語・朝鮮語には清濁の区別はありません,逆に日本語にはない「平音」「激音」「濃音」を,韓国語・朝鮮語ではきちんと区別する必要があります.
では,日本人が清音で「コ」と言うと,「平音」「激音」「濃音」のどれに聞こえるかというと,単独または言いはじめで濃音に聞こえる可能性はまずないと思いますが,残りの平音・激音のどちらに聞こえるかは,状況によると思います.言う側の日本人は清濁の区別のみきちんとして「コ」と発音すると,ちょっと強めだと激音のようにも聞こえ,弱めだと平音のようにもなりえます.つまり,「コ」の発音は「고」にも「코」(語中では「꼬」の場合も)にも聞こえる可能性があります.
なので,きるすさんのチャットのお相手は,きるすさんが「고마워요」ではなく「코마워요」と言っているように聞こえて,最初の音は激音の「코」じゃなくて平音の「고」ですよ,と教えてあげたくて「ゴマウォ(ヨ)」と発音されたんだと思います.つまり,きるすさんが「コ」が「ゴ」に聞こえて変だとお感じになったように,チャットのお相手は「고」が「코」に聞こえて変だとお感じになっていたんだと思います.自分にとっては全然違うのに,相手にとっては何も違わない,という状況がクロスしていたわけです(^^;
ここで疑問になるのが,語頭に濁音はありえないはずなのに,何で韓国人が「ゴマウォ(ヨ)」と濁音で発音したのかという点ですが,平音・激音・濃音を区別しない日本語の「コ」が「고」「코」(「꼬」)に聞こえる可能性があるように,清音・濁音を区別しない「고」が「コ」に聞こえることもあり,「ゴ」に聞こえることもある,ということだと思います.語中なら濁ることがあっても,語頭では平音は“絶対に”濁らないかというと,原則的にはそうなのですが,実際はそうとも言い切れないようです.
もしまた「고마워요」の発音練習をする機会があれば,ちょっと意地悪のようですが,清濁交互に「コマウォヨ」「ゴマウォヨ」「コマウォヨ」「ゴマウォヨ」…と続けて発音して聞いてもらってみてください.このとき,「コ」が激音のように強く息を吐く音にならないように,意識して軽めに発音してみてください.もしチャットのお相手から不審に思われなかったら,「고」はちゃんと平音で発音できていることになります(^^).日本語と違って清濁の区別は全くかんけいありません.平音・激音・濃音の区別をきちんと意識しましょう!そういう私も上手に発音できるように頑張ります!(^^)
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ありがとうございます! ( No.2 ) |
- 【日時】 2007/05/22 07:29
- 【名前】 きるす
- 管理人様、さっそくのお返事をありがとうございます!
なるほど、確かにそうですね・・・ 管理人様の仰せの通りだと思います。
私は平音のみが意識の中にあり、「激音」「濃音」などの存在はすっかり忘れておりました。我々日本人にとっては清濁で区別をするという概念がありますが、韓国語ではそれらを切り離さなければならず、激音や濃音という韓国語の概念で話さなければならないですよね・・(^_^;)
管理人様にご指摘を頂いて霧が晴れたようです! それよりも私の拙い文章から、当事者ではないにも関らず、 客観的に正確な分析をされた管理人様の能力に脱帽・感服致しました。
私自身、自分の伝えたい質問の内容がどう書けば上手く伝わるか、 それすらも本人自身が何を書いているのかわからないような内容であったにも関らず、 私の言いたいことも含めて詳細なアドバイスを頂き本当に感謝と驚きの気持ちです。 管理人様のお答えを読みながら、「そうそう!それが伝えたかった!」と、 状況判断とアドバイスと、二つのお答えを頂いたようで二重のスッキリです。
分りやすい的確で正確なアドバイスをどうもありがとうございました! これからも「平音」「激音」「濃音」を基本に忠実に、 精進してまいりたいと思います。本当にありがとうございました。
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Re: 発音について ( No.3 ) |
- 【日時】 2007/05/22 09:45
- 【名前】 YUMEMI
- おはようございます。
このような聞こえ方の違いって結構よくありますよね。 平音であることをネイティブが強調すれば日本人にとっては濁音に聞こえてしまいます。 逆に韓国人が日本語を勉強する場合も、こちらが「こ、ご、こ、ご」と言ってみても同じに聞こえるという場合もありますよ。
会話の場合、音の高低によっては違っていても通じることもあります。 고마워요なら低高低高または低高低低だと코には聞こえない(聞こえにくい)ようです。 これは聞き取るときにも役に立ちました。
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Re: 発音について ( No.4 ) |
- 【日時】 2007/05/22 12:04
- 【名前】 kajiritate webmaster
- YUMEMIさん,解説ありがとうございます!(^^)
高低のイントネーションについてはほとんど考えていませんでした(^^; この点,東京外大の趙先生は一時期かなりこだわって勉強なさっていたようです. http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/choes/bibimbab/gakushu/Jgakushu.html
ネイティブレベルに到達するにはかなり努力しないといけないみたいですね(^^; いい加減な性格で素養もない私の場合,並大抵の努力では...(^^;;; それでもコツコツ頑張りたいと思います!(^^)
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Re: 発音について ( No.5 ) |
- 【日時】 2007/05/22 18:52
- 【名前】 snowdrop
- 初めまして。
いつもこのサイトで勉強させてもらっています。 投稿は初めてです。 よろしくお願いします。
コ < 고 < ゴ < 코
고 は、コとゴの中間。 ゴ は、고と코の中間。
韓国人が 고 と言うと、日本人には コにもゴにも聞こえることがある。 日本人が ゴ と言うと、韓国人には 고にも코にも聞こえることがある。
…ということのようです。
タ・ダ 、 パ・バ 、 チャ・ジャ 等も同様。
…難しいですね。
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Re: 発音について ( No.6 ) |
- 【日時】 2007/05/22 20:20
- 【名前】 ハラボジ
- 韓国語といっても、地方によって違うように思います。
私たちが習う韓国語は、ソウル言葉ですが、 プサンなど慶尚道地方の人たちの発音は、少し違うようです。 私の知っている限りでの話ですが、慶尚道の人は、 平音、濃音、激音の区別も曖昧ですし、 母音も、애と에の区別、아と어の区別などがはっきりしません。 ソウルサラムは、慶尚道言葉を馬鹿にして笑い話に使ったりします。 慶尚道では、語頭のニゴリもあるように感じます。
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Re: 発音について ( No.7 ) |
- 【日時】 2007/05/22 22:30
- 【名前】 YUMEMI
- snowdropさま
僭越ですが、ゴと코は全く別な音のように思います。
コ < 고 < ゴ < 코 このように코を並べるのはちょっと無理ではないでしょうか。
「日本人が『コ』と言うと、韓国人には 고にも코にも聞こえることがある」ならありうると思いますが、ゴを코と聞くことがあるのでしょうか。
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Re: 発音について ( No.8 ) |
- 【日時】 2007/05/22 22:42
- 【名前】 きるす
- 管理人様をはじめたくさんの方の書き込みを頂戴、拝見致しました。
ありがとうございます。
YUMEMI様の仰る通りのようにイントネーションも重要な要素ですよね。 言葉の高揚というか・・・。参考にさせていただきます。
snowdrop様、本当に難しいですね(^_^;) 中間というものがとても曖昧で苦労します(笑)
ハラボジ様の言うように、韓国人でもあっても曖昧な場合がありますよね。 日本人同士の会話でもそうであるように・・・。 こんな例え方は変かも知れないですが、私のような初心者では、 子供の話す韓国語さえも、子供だからそういう話し方(発音)になっているのか、 それがわかりませんから。正しい日本語の発音なども私たちはNH○のアナウンサーではない限り普段は意識していませんものね(笑) 人によってはいくらネイティブであっても癖があったり、聞き取りにくかったり。 普通、話すのは一般の人であって、韓国語講師と話すわけではないので 相手の方はわざわざ日本人に分りやすいように平音やら激音やら濃音を いちいち大げさに区別して私たちに話すことはありませんものね。
たくさんの方のご意見を参考にさせて頂き私がふと思ったことは、 言葉に発音はもちろん大切ですが、その場の状況や雰囲気を読んで 自然にその場の流れを読み取り認知することも会話という意味では大切なことですよね。 限りなくネイティブに近い発音をすることが夢ではありますが、 そのような付加的な要素も絡み合って語学・会話は成り立つんだな~と思いました。
しかしこちらの掲示板に来られる方は皆様スキルが高いですね。 とても有意義な意見を交換できました。ありがとうございます。
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Re: 発音について ( No.9 ) |
- 【日時】 2007/05/22 22:44
- 【名前】 きるす
- 連投すいません(^_^;)
書き忘れたことがありましたのでm(__)m
管理人様が教えてくださったサイトをこれからじっくり読ませて頂きたいと思います! ありがとうございます。
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Re: 発音について ( No.10 ) |
- 【日時】 2007/05/23 08:22
- 【名前】 kajiritate webmaster
- snowdropさん,ハラボジさん,解説ありがとうございます!(^^)
「コ < 고 < ゴ < 코」が発音の際に出る息の強さを表すとすれば,コとゴを入れ替えて「ゴ < 고 < コ < 코」とした方がいいような気もしますが,そもそも日本語には平音や激音の概念がありませんので,概念の違うものを同列に扱うこと自体にちょっと無理があるのかもしれませんね(^^;
ソウル言葉とキョンサン道方言との違いについては,私には初めてのことで驚きました! キョンサン道方言は独特の抑揚があるので,内容は理解できなくても,あぁ,キョンサン道の方が話してるな...ということだけは分かるようになりましたが,平音・激音・濃音の区別が曖昧といった詳しいところまでは...(^^;
「朝鮮語の入門 改訂版」の「本書の使い方」に,慶尚道は母音が少ないという記述があるのですが,具体的にはどういう状況なのか...? ㅐとㅔの発音上の区別がほぼなくなったのは,キョンサン道だけでなく韓国では全体的にそうだと思っていたんですが...(^^; それに加えㅏとㅓの区別もキョンサン道では曖昧なんでしょうか...? 疑問は膨らみます...;;;
韓流ブームで学習書が一気に充実して今でも毎月数冊は新しい学習書が出版される状況で,文法面の謎は独学でも解決できるようになってきましたが,発音面では○○化といった規則的なもののみの説明されていて,詳細に解説されたものはあまり見ないような...? 発音面から日本語と韓国語・朝鮮語の違いについて明快に謎解きしてくれて,入門者でも理解できるわかりやすい本が出てくれるとありがたいですね(^^)
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Re: 発音について ( No.11 ) |
- 【日時】 2007/05/23 10:42
- 【名前】 snowdrop
- YUMEMIさま
失礼しました。
ゴ < 고 < コ < 코 でした。
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Re: 発音について ( No.12 ) |
- 【日時】 2007/05/23 22:54
- 【名前】 hangul100
- キョンサン道サトリ(釜山方言)は、어がウのように聞こえることで有名ですね。
위が이のようになると言うのもあります。 あとは싸が사になるなど、ソウルと平壌の言葉の違いより ソウルと釜山の言葉の差異は大きくなってます。 一部の方言で歌われる歌などは、ソウルの人では 理解不能に近いのではと思います。 (方言に関しては、やや難しい内容になりますが、次の本に出ています。 アクセントの持つ意味に関して、きちんと説明してる点も貴重な一冊です。 韓国語概説 著者:李翊燮 /李相億(前田真彦訳、梅田博行監訳)大修館書店 )
でも「朝鮮語の入門」のように、キョンサン道サトリ(釜山方言)を 否定的に考えるのは、どうかと思います。 かなり極端な例ですが、自分はきれいな標準語を話す先生から釜山訛りの ある先生に変わってから、聞き取り能力が向上し始めたので、先生の訛りよりも 教え方や学習法が大きな問題だと実感しました。(地方出身の先生のほうが 発音を意識されるかもしれないですし。) 「朝鮮語の入門」の初版が出た頃は先生の発音が絶対だったんでしょうが 今では、テレビもラジオも聴けるので、先生とか知り合いの韓国の方の訛り を気にするより、どんどん話したほうがプラスになると思います。
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慶尚道方言の母音 ( No.13 ) |
- 【日時】 2007/05/24 00:20
- 【名前】 うにうに
- こんばんは。私からも少し補足します。
>発音面から日本語と韓国語・朝鮮語の違いについて明快に謎解きしてくれて,入門者でも理解できるわかりやすい本が出てくれるとありがたいですね(^^)
ご希望とは多少ずれるかも知れませんが,한국어의 발음(배주채 지음, 삼겅문화사 2003)という本があります。 http://www.kyobobook.co.kr/product/detailViewKor.laf?ejkGb=KOR&mallGb=KOR&barcode=9788988408223&orderClick=LAA 簡単に言えば,韓国語の音声学を,正書法や文法の問題とからめながら詳しく述べた本で,実例がたくさん載っているのが嬉しいです。 時々,中期朝鮮語との対比や,外国語(日本語,中国語,英語,ドイツ語,フランス語)の例との比較も出てきます。 ただ,あくまでも中心はタイトル通り「韓国語の発音」なので,日韓の違いを中心に学びたい方には不満が残るかも知れませんが,あちらこちらに「へえ,なるほど,そうなんだ!」という発見がありました。 特にハングルの書き方と発音の関係を深めたい人,「なぜこう書いてこう発音するのか」「なぜこう発音するのにこう書かないのか」といった点がすぐ気になってしまう人には,面白く読めると思います。 音声学の基礎知識から丁寧に書いてありますので,一応「入門者でも理解できる」と言っていいのかな。(ただし韓国語ですが。)
>慶尚道は母音が少ないという記述があるのですが,具体的にはどういう状況なのか...?
この本の中に,地域や年齢層によって母音の発音の仕方は10母音体系から6母音体系まである,と書いてありました。
主なものを紹介しますと, 最も数の多い10母音体系は,아어오우으이에애외위です(ただし,외はドイツ語のoウムラウトのように,위は同じくドイツ語のuウムラウトのように発音する)。 現在の「標準発音法」でも,建前としてはこれが標準(8母音も許容)となっていますし,日本でも30年ぐらい前はこれで教わることが多かったのではないでしょうか。 中部方言・全羅道の老年層の発音,と書いてあります。
외と위がそれぞれ二重母音化して,we, wiとなったものが8母音体系で,北朝鮮の中年層以上。 さらに에と애が合流したのが7母音体系で,中部方言・全羅道・済州島の中年層以下。 そして,慶尚道は6母音です。7母音の으と어が合流します。
ほかにも慶尚道の特徴として,「パッチムに続く初声ㅎは,標準発音ではパッチムを激音化させるが,慶尚道ではㅎが脱落して有声音化する」とか,「用言の語幹末尾のパッチムのㄹㄱ,ㄹㅂが,標準語ではそれぞれㄱ,ㅂと発音されるのに対して,どちらもㄹと読む」とか,いろいろな例が挙がっていて,なかなか興味深い本です。
>「朝鮮語の入門」の初版が出た頃は先生の発音が絶対だったんでしょうが >今では、テレビもラジオも聴けるので、先生とか知り合いの韓国の方の訛り >を気にするより、どんどん話したほうがプラスになると思います。
確かに,25年前は「毎日,ナマの標準語を浴びるように聞く」なんてことはよほど恵まれた環境でないと不可能だったでしょうが,今なら当時ほど深刻に考えなくてもいいのかもしれませんね。
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Re: 発音について ( No.14 ) |
- 【日時】 2007/05/24 01:14
- 【名前】 kajiritate webmaster
- hangul100さん,うにうにさん,詳しい情報ありがとうございます!
いろいろ教えていただいてとても嬉しい反面,私の理解を超えてしまっているような...(^^; お二人の書き込みをじっくり読んで,少しずつ理解したいと思います! 本当にありがとうございます!!!(^^)
韓国の書籍に触れる機会はあまりないのですが,日本の書籍なら書店でチェックできるかも... 自分が知らないだけで,すでにいろんな本が出ているんですね... 書籍を見ても理解できるのかとてもアヤシイですが,見かけたら必ず内容をチェックしようと思います!(^^)
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Re: 発音について ( No.15 ) |
- 【日時】 2007/05/30 15:36
- 【名前】 dai
- 田中という名前を記す時は「다나카」と書きますがね。
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Re: 発音について ( No.16 ) |
- 【日時】 2007/05/31 01:11
- 【名前】 kajiritate webmaster
- daiさん,書き込みありがとうございます!(^^)
最初が清音だとわかるように,田中は타나카と書くほうがいいように思うんですが, 韓国で決めた仮名のハングル転写の方法では,語頭では平音を使うんですよね...
なので語頭ではカ行とガ行,タ行とダ行がハングルでは区別がつかないんですけど, なぜかパ行とバ行は語頭でも激音と平音に書き分けるんですよね... 何か理由があってのこととは思いますが,私には理解できません!(^^;
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Re: 発音について ( No.18 ) |
- 【日時】 2009/06/06 03:58
- 【名前】 kajiritate webmaster
- 雲さん,初めまして! 書き込みありがとうございます.
結局この問題は,学習言語の発音を母国語の発音に当てはめて考える点から生じるようですね. 母国語が固まった後に他の言語を学ぶ場合は仕方のないことだとは思いますが….
日本語と韓国語ではそもそも発音を区別する概念が異なっているので, 「고」は「コ」なのか「ゴ」なのかと思い悩んだり,「コ」は「고」「코」「꼬」のうちどれなのか? …というのは,この場合はこれが近いかも?程度のことは言えますが, 母国語に学習言語の発音を対応させようとすると,どうしても無理が生じます.
最終的に,日本語話者が韓国語の発音を学ぶ場合は韓国語にはない清濁の区別は忘れて, 初声については平音・激音・濃音の区別に注意すべきだという 振り返るとごく基本的な話になるのだと思います.
書き込みを拝読して,雲さんの先生は大変正直で率直にものを仰る良い方のようですが, 大変失礼ながら,外国語として韓国語を教えるための専門知識はお持ちで無いようにお見受けします. 日本語が話せる日本人なら誰でも外国人相手に日本語教師ができるわけではないのと同様に, 韓国人なら誰でも韓国語の先生になれるわけではなく,プロの韓国語教師には,教授法はもちろん, 韓国語という言語そのものに対する特別な知識が必要です.
また,「聞こえたまま発音しないように」との指導を受けているようですが,「シャドーイング」と言って, 聞いたとおりに発音してみるというのは一般的で効果のある学習法のひとつです. もちろん,聞いた内容を理解せずに発音すると,デタラメを言ってしまう可能性が高いですので, 先生に発音矯正をお願いなさってください.
ひとりで練習する場合でも,韓国語の抑揚をまねて慣れるには良い方法だと思いますし, 事前に「ディクテーション」(받아쓰기)を行い,聞いたことを理解できているかチェックした後に, 同じ音声でシャドーイングをすると,いっそう効果的だと思います.
良い先生とめぐり合うのはかなりの幸運に恵まれないと難しいと思いますので, 雲さんが信頼を寄せている方なら今後もその先生についてレッスンを続けるべきですが, その先生おひとりだけの説明を信じるのではなく,できるだけいろんな先生や教材に接して, それぞれの説明に差があるように思えるときは,視点を変えて考えてみることで, 韓国語をより深く理解することができるようになると思います.
もし考えてもよく分からなければ,考えるのに時間をとられるのはもったいないですので, 一旦「保留」にして先に進むことをお勧めします. 学習を続けて理解力が増すことで,「そういえばあのときはあれが分からず悩んでだけど, 今なら至って自然のことのように理解できる…」という時が必ず来ます. そういう点も学習を続ける醍醐味のひとつですので,是非これからも学習をお続け下さい!(^^)
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Re: 発音について ( No.19 ) |
- 【日時】 2009/06/06 11:10
- 【名前】 雲
- コメントを削除させていただきましたことをお許しください
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Re: 発音について ( No.20 ) |
- 【日時】 2009/06/06 10:36
- 【名前】 kajiritate webmaster
- 雲さん,書き込みありがとうございます!
TOPIK2級合格おめでとうございます!(^^) かなり速いペースで上達されているようですね.
きちんと指導してもらえる先生の存在はとても貴重ですよね. しっかりした発音指導を受けていらっしゃるのは本当に羨ましいです. このまま今の先生について練習を続ければ,かなり早い時期に よりネイティブに近い自然な発音ができるようになると思います. (もう出来ているかも…?)
実践面は今の先生でバッチリだと思いますが,上達を目指すには やはり理論面もきちんと学んでおいたほうが良いように思います. 実践だけだと上達に膨大な時間が必要になると思いますので, そんなとき,理論面を補強してちょっとした理屈を理解しておくと それをコツとして練習時間を短縮でき,より速い上達が見込めると思います.
例えば,発音の変化や用言の活用など,そのすべてを実際に練習して 身につけるには気が遠くなるような時間がかかりますが, その法則を理解しておけば,理屈で応用がきくようになり, 練習時間が十分に取れない場合でも,練習不足を補うことができます. 漢字音も,日本の音読みとの対応をある程度理解しておけば, 初めて聞く単語でも,漢字語の場合は類推がききやすくなるはずです.
理論面も,今の先生同様しっかり指導して頂ける先生が見つかれば理想的ですが, そこまでの経済的余裕と,良い先生と出会う幸運に恵まれることは 難しいと思いますので,その場合は自己解決できないか検討なさってみて下さい. 書店や図書館に行けばたくさんの教材に触れることができますし, この掲示板はもちろん,ネット上には質問の場と親切に回答して頂ける方々が たくさん存在しますので,勉強にうまく取り入れてみてください.
些細なこととお思いでも,学習上の疑問などが生じた際には 当掲示板にお気軽に書き込んでいただければ幸いです. 書き込みなしの日が何日も続くほど閑散としているときもありますので, 皆様にもっと活用して頂ければと考えております. どうぞよろしくお願い致します m(__)m
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