236. 対訳ピ・チョンドゥク随筆集の皮千得氏死去 |
- 【日時】 2007/05/26 16:14
- 【名前】 hangul100
- 昨年日本で出版された「対訳ピ・チョンドゥク随筆集」は軽薄短小な
韓国語教材が大部分の中で異彩を放っています。 韓国語だけでなくて語学書コーナーには やさしい・・・とかラクラク・・・・という本があふれてますが、 そういう本とは真逆で、韓国語にしっかり取り組む人向きの 一冊でしょう。(それならばもっと沢山の作品を収録して欲しかった というのはありますが。) 初級テキストなどと比べるとかなり難解ですが、 含蓄に富み、韓国語のモッ(멋)を味わうための一冊というか。
記事を見ると大往生のようですね。対訳集最後の随筆「晩年」のラストには 次のように記されています。
그리고 후날 내 글을 읽는 사람이 있서 '사랑을 하고 갔구나'하고 한숨지어 주기를 바라기도 하다.나는 참 염치없는 사람이다.
そして後日、私の文章を読む人がいて、’愛を生きて、逝ったんだな’と ため息をついてくれることを望んだりもする。私は本当に図々しい人間である。
名作文学で学ぶ韓国語シリーズ 「対訳ピ・チョンドゥク随筆集」 http://shop.alc.co.jp/spg/v/-/-/-/7006139
韓国を代表する随筆家、皮千得さんが死去 (聯合ニュース日本語版) http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2007/05/26/0200000000AJP20070526000100882.HTML
【ソウル26日聯合】随筆「縁」で知られる詩人で随筆家の皮千得(ピ・チョンドゥク)さんが25日午後11時40分、入院先の病院で死去した。96歳だった。肺炎の持病があり、今月10日ごろに病状が悪化したことからソウル市内の病院に入院していた。知人らによると皮さんは一昨年までは自宅周辺の散歩に出るなど健康だったが、昨年初めごろから健康が悪化し、ほとんど外出しなかったという。 20年余り前に「これ以上散文は書かない」と宣言して以来、ソウル市瑞草区の自宅で生活していた皮さんは、早朝に起床し本を読んだりクラシック音楽を聞くなど、規則的な生活を送っていた。病院関係者によると、高齢のため風邪や肺炎などの症状から、1~2カ月に1度の割合で息子が勤務するソウル峨山病院を訪れ治療を受けていた。
1910年にソウルで生まれた皮さんは、中国・上海に留学した後、1946年から京城大学(現ソウル大学)で英文学教授として在職した。1932年に詩「抒情小曲」、1933年に随筆「吹雪の夜の追憶」を発表し、詩人・随筆家として本格的な活動を始めた。特に、日本留学時代に出会った「朝子」との思い出をつづった随筆「縁」は、多くの人に知られる韓国の代表的な名随筆とされる。昨年9月には、念願だった日本語版の随筆集「ピ・チョンドゥク随筆集」が日本で出版された。
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