Re: I-고 있다「…している」について ( No.1 ) |
- 【日時】 2010/04/22 11:10
- 【名前】 いち。
- BoA大好きさん、はじめまして。
私の考えが参考になるかわかりませんが私なりの解釈を…。
いったんこの問題を「韓国語」でなく「日本語」で考えてみてください。
「…ている」の意味はいくつかあるのはもちろんご存知かと思います。 1:動作が進行している(現在進行・継続) 2:それが反復・習慣 となっている 3:状態
そして動詞の中には進行形をとらなくてもある程度継続が含まれる動詞が あります。そういうのを「状態動詞」といいます。 で、動作を表すものを「動作動詞」といいます。
で、「I-고 있다」が「…ている」と訳される。 これは上記に挙げた1・2の意味で用いられる。 一部例外もあると思いますが、この1・2の意味で 用いられる動詞はどちらかというと「動作動詞」のほうが 多いのではないでしょうか。
BoA大好きさんが例に挙げた動詞をみてみましょう。
1:何やっってるの→「している」(する) 2:眠ってるんですか→「眠っている」(眠る) 3:どうしているか(すごしているか)→「過ごしている」(過ごす) 4:知っている→(知る) 5:住んでいる→(住む)
キレイに区別できるかわかりませんが、こうしてみていると 「する」も「眠る」も「過ごす」も「知る」も「住む」も わざわざ進行形を取らなくてもそれだけである程度「継続」の 意味も含まれませんか?
例に挙げた動詞は「I-고 있다」を使ってもいいのでしょうが、 ここであえて「ている」の形を用いるとちょっと違うニュアンスが 出てきてしまって、もしかしたら使い手の意図と違う意味で取られる かもしれません。
それに「I-고 있다」の形を使ってないからと言って「ている」じゃないんだと 思って考えると文の前後関係から言って変じゃないですか?
1:今何するの? 2:眠るの? 3:あなたがどうするか気にもなったし 4:知るわよね 5:住むの
例えば、 「・・・해요」 のときも前後によって「疑問」だったり「命令」だったり「平叙文」だったり しますよね? こんな風に、使う形は一緒だけど文章の前後関係から類推していくことって 韓国語にはありますよね? それと一緒で(100%一緒かというとちょっと違う気もしますが)、この 場合も、「ている」を使ってないからといって、機械的に普通に考えると 変な意味になってしまうし、そもそも動詞の性質から考えると自然に 「ている」という形を用いなくても「ている」と考えられるのではないかと 思います。
合ってますかね…この考え方。でも、私が考えるとこういうことにしか ならないんです。
・・・実はこの「ている」の説明って、私が日本語教師をしている時に 教える考え方なんです(^^ゞ
今回のBoA大好きさんの疑問を考えたら、「ている」を教える時の考え方が 当てはまるんじゃないかと思って書かせて頂きましたm(__)m
参考になりましたら幸いです(^^ゞ
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Re: I-고 있다「…している」について ( No.2 ) |
- 【日時】 2010/04/24 13:26
- 【名前】 kajiritate webmaster
- BoA大好きさん,いちさん,書き込みありがとうございます.
何かわかりやすい情報がないかネットや本で探してみたのですが よくわかりませんでした….
「いま何してる?/食事してる.」というのを「いま何する?/ 食事する.」とすると日本語としては変になってしまいますが, BoA大好きさんが仰る通り「지금 뭐 해?/밥 먹어.」というのは 自然ですよね.
BoA大好きさんは「-고 있다,-고 있어」と「-ㄴ/는다,-어/아/여」は ニュアンスの違いがあって,わざわざ形を変えると仰っていますが, 私が思うに,両者の意味的な差はほとんど無くほぼ同じで,そうすると 特に会話では自然に短いほうが多く使われるようになるのでは?とも 思えます.
日本語の場合は現在進行形と現在形を区別しないとおかしな文章に なりますので,それを基準に考えますと,韓国語でも何か差があると 思えますが,逆にいえば,日本語を基準に考えてしまうのでそう 思えるだけで,はじめから韓国語で考えると,「-고 있다,-고 있어」は 進行中の意味をはっきり表現する必要がある場合に使えばよく, ふだんは「-ㄴ/는다,-어/아/여」で十分で,現在形と混同されて 困ることもあまりないので運用上も問題ないと考えているのかもしれません.
たとえに出すには全く次元の異なる話かもしれませんが,韓国語を 勉強し始めたばかりの方は 가 の発音は カ なのか ガ なのか分からない といった疑問を必ず持たれると思います.これは日本語の場合は濁る音と 濁らない音の区別があって,間違うと変なことになるので韓国語でも そうだろうと日本語を基準に考えた結果だと思います.今回の疑問にも それと似た点があるのかな…とも思えます.
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Re: I-고 있다「…している」について ( No.3 ) |
- 【日時】 2010/06/09 18:55
- 【名前】 BoA大好き
- こんばんは☆″
BoA大好きです。
もうすぐ梅雨入りだそうですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今年は春が春らしくなかったせいか、もう梅雨かと思うと、なんだか寂しいですね…。
さて、いち。さんとkajiritate webmasterさんには返信をいただいてからもう1ヶ月も経っているようで、毎度のことながら失礼いたしました(-""-;)
あれからお二人のご意見を参考に、また自分でもいろいろと調べてみたのですが、これといった明確な答を見つけることはできませんでした。
が、ヒントになりそうなことを二つ見つけたので、お知らせいたします。
一つ目は
「I-고 있다では、ある行動が進行してることや、その行動の結果が継続していることに焦点が当てられていて、一方、I'-ㄴ다/I-는다, -아/-어, II'-ㅂ니다/I-습니다等々では、ある事実をただ単に叙述することに焦点が当てられているのでは??」
ということです。
NAVER사전でI-고 있다, I'-ㄴ다/I-는다....と片っ端から調べていったら、そういう考えに至りました。
たとえば
A: 나는 지금 밥 먹고 있어요. A': 나는 지금 밥 먹어요.
の比較では、Aは瞬間的なごく短い時間に絞り、ご飯を食べるという行動の進行の一部を、ちょうどアニメーションの原画の一枚みたいな状況をさして、「ご飯を食べている」といっているのだと思います。
一方A'では、ご飯を食べるという行動が進行中であることに着目するのではなく、「ご飯を食べている」という状況をただ描写しているだけなんだと思います。
いち。さんが仰っていたことに近いんじゃないかなぁと思うのですが、いかがでしょう?
二つ目は
「I-고 있다は強調の形なのでは??」
ということです。
この間、偶然本屋さんで『前田式韓国語中級文法トレーニング』(前田真彦著 アルク 2009年)という本を立ち読みしたのですが、その本によると、
「だれかに「愛しています。」と告白するとき、普通、口語では"사랑해요."と言う。"사랑하고 있어요."とも言えるが、これは相手が自分の目の前にいるときや、愛していることを強調するときに用いる」
そうです。
ずっと長々と書いて済みません。
ちゃんと分かっていただけるように書けてるのか自信ないですが(汗)
また何か新しいことがわかったら書きます。
それではm(_ _)m
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Re: I-고 있다「…している」について ( No.4 ) |
- 【日時】 2010/06/12 17:17
- 【名前】 kajiritate webmaster
- BoA大好きさん,書き込みありがとうございます.
かなり深く掘り下げていらっしゃるようで,頭が下がります m(__)m
このような問題に明確な答えを出すのはとても難しいことで 追求しだすときりがなく途方に暮れてしまいますが, それでも答えを突き止めようとする真摯な姿勢は 見習わせて頂きたいと思います.
書き込んでいただいた2つのヒントを手がかりに 機会があればさらに自分なりの答えを探してみたいと思います. どうもありがとうございました.
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