かじりたてのハングル (4)
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次は子音の説明です.
まず,言葉の言いはじめに濁音は来ない,という原則があります.以前見たある韓国のドラマに,パイロット養成中の英語の授業の場面があり,「class」と「glass」の発音練習をしていました.言葉の言いはじめに濁音が来ないので,韓国人は注意しないと「glass」と言っても「class」になってしまう....という具合です. ということで,子音(1)・(3)・(6)・(9)は,多くは濁音で発音しますが,言葉の言いはじめなどでは清音で発音します. ここで,また新たな疑問が….子音(6)は「バ,パ」じゃなくて「バ,『ハ』」じゃないの?と,日本人ならだれしも思うはずです.しかし,「バ」と「パ」は似ていますが,『ハ』はそれらと全く別の発音です.実際に言ってみてください.「バ」と「パ」は上下の唇を一旦合わせ,パッと開きますが,『ハ』は口を開けたまま発音します(私が知らないだけで,中にはそうしない日本人もいるかも? スーパー腹話術師の「いっこく堂」さんは,「b」「p」「m」の発音で何かワザを使ってそうですが…). カタカナだと読みが2つある子音はその4つですが,ローマ字だと他に子音(4)と(8)も2つの読みがありますね. まず,子音(4)の「r,l」ですが,だいたいは「r」で,言葉の言い終わりなどでは「l」になります.「ソウル」「ハングル」と単語だけ発音する場合は「Seoul」「hangeul」と「l」で終わるのですが,その後に何か文章が続くときは,ほとんどの場合「r」になります, 今度は韓国の短編映画の話ですが,教育熱心なお国柄,英語の「r」と「l」の発音をよくするため,教育ママがまだ幼い子供に舌の整形手術を受けさせる,というのを見ました.日本人同様「r」と「l」の区別は特に意識していないようです. 最後に,子音(8)の「なし,ng」ですが,母音の前につくと『子音なし』で,子音+母音+子音の最後の子音では「ng」です. するどい人はもう1つ気になってることがありますよね? 子音(7)の「サ」は濁って「ザ」になることはないの?という点です.これも私には理屈がわからないのですが,なぜか濁ることはありません. ちなみに,ハングル制定時にはあって,いまでは使われなくなった部品がいくつかあり,そのうち三角形「△」をした子音が,「z」のような発音だった,と言われていますが,しゃべったり聞いたりした人が今はいないので,本当にそうだったのかはわかりません.もし現代まで残っていれば,「ザ」を書き表せたかもしれません. では,(現代の)ハングルで「ザ」はどう表記するのか?という疑問がわくと思いますが,表記できません! 韓国人が日本語の「ザジズゼゾ」を発音すると「チャジジュジェジョ」になってしまいます(もちろん,中には日本人と変わらないほど発音の上手な方もいます).つまり,「z」の子音がないので,子音(9)で代用します. じゃあ,英語の「the」はハングルでは子音(9)を使って表記するのか,というと,そうではなく,なぜか子音(3)の「d,t」で表記します.日本人としては納得いかないところですが…
ハングルの子音には「平音(へいおん)」「激音(げきおん)」「濃音(のうおん)」の3種類があります.子音(1)〜(9)は「平音」で,子音(10)〜(14)は「激音」です. 平音は濁音になるものがあるのですが,激音は決して濁音になりません.激音はその名の通り激しく息をふきだして,ツバも出そうな感じで発音します(なので,逆にわざと濁って発音しようとしてもちょっと難しいです). ここでまた新たな疑問が….「濃音」はどこに? 14個の子音にはないけど….そうなんです! なぜか濃音は仲間はずれなのです.だけど濃音はあります!5つもあります!! ご紹介は次のページで…. |
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