かじりたてのハングル (5)
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 ここで,子音の「平音」「激音」「濃音」の対応を示します.

平音 g,k n d,t r,l m b,p s なし,ng j,ch
g,k n d,t r,l m b,p s なし,ng j,ch
激音 k
t

p
h ch
k
t

p
h ch
濃音 kk
tt

pp ss
jj
kk
tt

pp ss
jj

 予告(?)どおり,濃音が5つ出てきてますね.
 表は歯抜けになってますが,それぞれの平音に対応する激音と濃音が必ずあるわけではありません.表づくりをサボったわけではないですよ.
 平音と見比べてもらえるとすぐわかるのですが,濃音は平音を2つ並べて書いているだけです.ローマ字の表記もそうなってますよね? ただ,最後の濃音は「jj」となっていますが,濁音ではありません.恐らく「chch」と書くと何だかマヌケなので「jj」にしているんだと思われます.

 で,問題はどう発音するかです.

 文章で発音を説明するのは難しいですし,何よりも私が正しい発音が出来るわけではないので,かなり大雑把に説明すると…

●平音…日本語とほとんど同じで,それほど意識する必要なし.
         (口の前に手を当てて,軽く息が当たる程度)
●激音…激しく息を出して強く発音する.
         (口の前に手を当てて,息が強く当たればOK)
●濃音…喉の奥に詰まったような感じで発音する.
         (口の前に手を当てても,息は全く当たらない)

 …繰り返しになりますが,やはり何回も実際に聞いたり言ったりして上達しましょう!

 さて,上の表にもまた納得いかないところがありますよね.
 「なし,ng」の子音の激音が「h」になっている点です.これも日本人には理解しづらい点です.
 例えばフランスの有名ブランド「エルメス」のつづりは「HERMES」ですが,最初の「H」は発音しません.その傾向は韓国語・朝鮮語にもあり,「h」は存在感が希薄で,ちゃんと言わないことがあります.
 ここは発想を逆転させて,子音「h」が弱まったのが,子音「なし」だと考えてもらえると…と,お茶を濁すことしか私には出来ません.(激音は激しく息を出して…などと書いておきながら,このザマです)





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